
家庭用のIPカメラでは、クラウドサービスを利用して外部ネットワーク、つまり外出先からでもスマホなどで画像を簡単に見ることができるものが大半です。
こうしたサービスが提供されていない場合に外部ネットワークからカメラをみる手段として、
- プロバイダの固定IPサービスを利用する。
- DDNSサービスを利用する。
いずれかが考えられます。(VPNサーバを利用する方法もありますが、これはまた別の機会に説明します。)
いずれにしてもルータのWAN側にグローバルIPアドレスが設定されていることが条件になります。
特に集合住宅向けサービスなどで個々の家庭のルータにプライベートIPアドレスを付与する場合があるので、
ルータのWAN側アドレス=グローバルIPアドレス とは限りません。
固定IPサービスを利用した場合、そこで割り当てられるのがプライベートIPアドレスであることはまずないと思います。
しかし先のカメラをみる手段の後者の場合、ルータのWAN側アドレスがグローバルなものかプライベートなものであるかを知る必要があります。方法としてはIPアドレスクラスで判断するのが一般的かと思います。
個々のネットワーク機器に割り当てられるIPアドレスは以下の3つのクラスに分類されます。
- クラスA 0.0.0.0 ~ 127.255.255.255
- クラスB 128.0.0.0 ~ 191.255.255.255
- クラスC 192.0.0.0 ~ 223.255.255.255
*マルチキャスト通信用にクラスD、実験用にクラスEも存在します。
このうち、
- クラスA 10.0.0.0 ~10.255.255.255
- クラスB 172.16.0.0 ~172.31.255.255
- クラスC 192.168.0.0 ~192.168.255.255
はプライベートIP用と規定されています。よって、
-
0.0.0.0 ~ 9.255.255.255
-
11.0.0.0 ~ 192.167.255.255
-
192.169.0.0.0 ~ 223.255.255.255
このいずれかがルータのWAN側に割り当てられている場合、それはグローバルIPアドレスと判断して間違いないと思います。
*赤字の範囲がグローバルIPとして規定されているわけではありません。実際は使用されていない範囲も含まれますが、上の範囲ならグローバルIPと判断できるという意味です。