IPアドレス その2

IPカメラにIPアドレスは欠かせません。

いわゆる大手のカメラメーカーから発売されているプロ用機器では今やIPv6対応も当たり前となりましたが、ここではIPv4に話しを絞ります。

まずは設置するネットワーク内で、このIPアドレスの整合が取れていないと、カメラ画像を視聴することはできません。

購入当初の初期アドレスとして、以下の4パターンに分けられると思います。このパターンとカメラを設置したいネットワークのIPアドレス仕様に不整合があると、最初の設置に手間取ることとなります。

 

1. DHCP

DHCPサーバからIPアドレスを割り当ててもらうタイプになります。当然このパターンではDHCPサーバが存在することが前提になります。しかし、設置するネットワークにDHCPサーバが存在しない場合の挙動で次の3パターンに分けられます。

1-1. APIPA(Auto Private IP Addressing)

自分でランダムな値を生成し、他に重複する機器がないことをARPで確認した後、生成したランダムな値を自分のIPアドレスとする。ランダムとはいっても一定の規則はあり、下の形式となります。Widows、Macなどではこの方式が採用されています。

169.254.XXX.XXX

1-2. 固定IP

予め決められているIPアドレスを自分のIPアドレスとする。他に重複する機器があるかどうかは確認しない。

192.168.0.10192.168.0.100などが初期値として採用されることが多いようです。

この場合は、結果的に固定IPを初期値として持つ機器(下記2. のパターン)と同様の動作となります。

1-3. IPなし(0.0.0.0)

延々とDHCPサーバを探し続けるタイプです。

このパターンのカメラの初期設定ではDHCPサーバがいないとどうにもなりません。

2. 固定IP

予め決められているIPアドレスを自分のIPアドレスとする。他に重複する機器があるかどうかは確認しない。

上の1-2.と同様、192.168.0.10192.168.0.100などが初期値として採用されることが多いようです。

 

個人向けの安価なカメラでは、ブロードバンドルータと接続されることを前提としている場合が多く、DHCPタイプが大半を占めるようです。

自宅ネットワークでDHCPサーバを稼働せず固定IPだけで運用している人は、一旦DHCPサーバが存在する環境でIPアドレスを割り当てた後、固定IPに設定する必要があります。

*と、文章で表現すると簡単ですが、実際にこれを実行するのは個人の環境では厄介な場合が多いでしょう。

*プロ向けの高価な製品では、ネットワーク内のカメラを検索しIPアドレスを割り当てることが可能なツールがほぼもれなく提供されています。ただし基本的には、異なるメーカー間での互換はありません。Panasonic製のカメラはPanasonicのツールでないと対応していません。

また、個人向け製品ではあまりお目にかかりませんが、固定IPを初期値として持つ場合(2.のパターン)も、一旦はカメラの設定を行う機器 (PCやスマホなど)がカメラと通信ができるように、機器のサブネットマスクなどを設定し直す必要があるかもしれません。